【癇癪に悩む親御さんへ】今、家庭内で出来ることを専門家が一緒に考えます

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
日頃支援をしていると癇癪の悩みを抱えている親御さんが多くいることを実感します。
私は不登校に悩む親子を復学に導く復学支援も活動しているのですが、不登校中のお子さんでも癇癪を起こすケースが大変多いです。
お子さんが癇癪を起こすと、親としてはどう対処して良いか分からず、時には孤独や不安を感じることもあるでしょう。そのような悩みを抱える親御さんに向けて、今回は少しでも心の支えになるお話ができればと思います。
前回の記事とも合わせて読んでいただけるとさらに内容の理解が深まると思います。
【癇癪が起きた時の対処法!】癇癪解決の専門家が教えます
【癇癪とは?】
まず初めに、「癇癪」とは何かを理解しましょう。癇癪は、子どもが感情をコントロールできず、激しい怒りや悲しみを爆発させることを指します。
多くの場合、年齢が若いほど感情のコントロールが難しく、特に2〜5歳の子どもたちに多く見られます。これは、成長過程の一部であり、癇癪を起こす=親の育て方が悪いわけではありません。これは支援者歴8年目の私が断言します!
だから「私の育て方のせい」とご自身を責める必要はありません。
【癇癪が起こる理由】
癇癪が起こる理由はさまざまです。
以下のような要因が考えられます。
①ストレスや疲れ
子どもも一日中多くの刺激を受けており、意外とストレスを感じています。
「好きなことだけしてるくせ!」
「やりたくないこともしてないのに!」と思うこともあるかもしれませんが、大人には見えないストレスが、子どもにかかっているということはよくあります。
②自己主張の発展
自分の意見を持ち始める時期であり、それがうまく表現できないときに癇癪が起こります。
③環境の変化
新しい兄弟の誕生や引っ越し、保育園の入園や小学校の入学など、環境の変化が影響することも多々あります。これまで慣れていた生活から一変して自身の生活スタイルが変わることによる不安や緊張から、頭の中の整理やコントロールをすることが難しくなります。
【癇癪の対処法】
癇癪が起こったとき、親としてどのように対処をすれば良いか悩む親御さんはたくさんいます。前回のブログ記事と合わせた上で、以下のポイントも参考にしてみてください。
①冷静さを保つ
子どもが癇癪を起こしているとき、親も感情的になりやすいですが、できるだけ冷静でいることが重要です。一緒になって親子共にパニック状態になるというご家庭を多々見てきましたが、親御さんまでパニックになると状況はさらに複雑化するのが現状。深呼吸をして、自分を落ち着けましょう。シンプルですが、これが一番難しいことなのはよく分かります。その上でもこの対応は大事になります。
②感情を受け止める
子どもの感情を理解し、「今、悲しい気持ちなんだね」「怒っているのが分かるよ」といった言葉で共感を示すことで、少しずつ子どもたちの気持ちが落ち着くことがあります。
③代替手段を教える
言葉で自分の気持ちを表現する方法を少しずつ教えてあげましょう。全てを共感して「あれが言いたいんだな」「これが言いたいんだな」と気持ちを汲んで話を聞いてあげることも、もちろん大事です。でも、将来的なことを考えると自分の気持ちは自分の言葉で口にすることが出来るようになる必要があります。
「悲しいときは何をしたらいいか考えよう」
「イライラした時はどうしたらいいか考えよう」
といったアプローチが有効です。
もちろん教えられて最初からすぐに子どもたちが気持ちを言葉に出来るわけではありませんが、少しずつ練習していきましょう!
【癇癪問題は一人で抱え込まない】
冒頭でもお伝えした通り、癇癪に悩む親御さんは少なくありません。自分だけが苦しんでいるのではないと知ることは、とても重要です。
友人や家族、専門家に相談することで、心の負担が軽減されることがあります。子育てにおける親の心の負担は、本来出来るはずの“自立心を育む子育て”も出来なくなります。自分の心に余裕がなくなることで多くのデメリットはあっても、メリットは一つもありません。
一人で抱えずに限界が来る前に必ず誰かに相談しましょう!
【最後に】
癇癪は一時的なものです。子どもは成長し、感情のコントロールができるようになっていきます。しかし、対応を間違えてしまうと継続的に続いてしまいます。その結果、今世間で問題とされている“大人の癇癪”に繋がりかねません。
子どものうちに治せる問題は子どものうちに!
癇癪というのは、親としてお子さんに合った育て方をしていくことが出来れば解決できます。癇癪解決の鍵は子どもが持つ安心感です。
そして、今癇癪にお悩みの親御さん。あなたは決して一人ではありません。相談できる人が身近にいるはずです。「誰もいない」という方は、少なからず私が相談相手になりますので、不安なことは遠慮なくご相談ください。
癇癪に悩む親御さんの心が少しでも軽くなることを日々願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。